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行事予定・報告

第21回 少年教化寺族女性研修会(報告)【2018/6/21~22】

2018/12/20

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子ども会を行うにあたり、必要不可欠な要素のひとつに、寺族の協力があげられる。とりわけその中でも、坊守(若坊守)の力なくしての開催は難しい。しかし、指導者に対する研修会や交流会では、毎度毎度住職や副住職といった顔ぶれがそろい、実際に子どもたちに接することも多いはずである坊守方は自坊でお留守番。それでは...、という思いから始められた『少年教化寺族女性研修会』も今年で21回目を数えた。充実した内容に、普段交流のできない同志との時間。ここでしか得られない貴重な体験に、リピーターも多い。しかし今回は参加者37名の内36名が初参加であった。

1日目

開会式ののち、外松多恵子さんによる講演。その中で、お念仏を伝えることの大切さと、坊守のお寺における重要性について
「お念仏はパスポート。どこにでも行ける。誰とでも仲良くなれる」
「あのお寺に行きたい。その中に住む人に会いたい。そんなお寺にしていけるのは坊守さん次第」
と、優しい口調で話されたのが印象的であった。

その後は、班ごとに分かれての現況報告。子ども会活動について、互いの思いや悩みをぶつけあった。

夕食後、先ほどの班別活動を踏まえての全体会。北は北海道、南は鹿児島までの参加者。その土地その土地の特色であったり、各々の個性を生かしたものであったりと、それぞれの創意工夫を凝らした活動が紹介された。しかしまた、それ以上に悩みも多かった。時代の流れともいうのか、子どもを集めるにあたって、子どもに直接アピールするのではなく、その保護者のほうを取り込まなければならないという状況。子どもの求めるものというよりは、むしろ親の興味に、そして何か目に見えて成果が上がるような企画をしなければならない、と。

就寝前には厳かな雰囲気の中"ともしびのつどい"が行われ、1日目の日程を終了した。

2日目

前夜は遅くまで語り合ったのであろう、眠たい目をこすりながらの晨朝参拝。朝食を済ませたのちは、模擬子ども会。普段の指導者から、参加者の立場になり、改めて気付かされることも多々あったであろう、真剣に法話を聴き、ゲームに取り組んでいた。

最後に寺添委員長より「今回の研修会で学ばれたことを教区へ持ち帰って活用してください」と総括があり、研修会は幕を閉じた。

養成委員たちに送り出される参加者たちの目は、これからの少年教化活動への情熱で、光り輝いているように見えた。

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