私たちの取組み
ご法話
子どもへのメッセージ「正義は勝つ いつも誰かを傷つけながら」
松月 博宣
2021/02/12
ケンカをする時、あなたは「正しい」のです。
相手は「間違っている」のです。
「間違っている」とあなたが見ている相手も、やはり自分が「正しい」と思っているのです。
ですから、あなたも相手から「間違っている」と思われています。
さあ、どっちが「正しい」のでしょう?
どっちが「間違っている」のでしょう?
「私が正しい」と言いはることを「正義」を主張すると言います。「正義」を主張する時、他のすべては「間違ったもの」と見えてきます。
気付きにくいですが、その「正しさ」「正義」で傷ついている人が、必ずいます。まずは自分の「正しさ」で、他の人を傷つけていることを知っておきたいと思います。
親鸞さまは、私には何が「正しく」、何が「間違っているか」わかりません。
ただ阿弥陀さまのおこころ「ナモアミダブツ」が間違いないことだと知らせてもらいました、とおっしゃいます。
阿弥陀さまのお話を聞くということは、阿弥陀さまの目を通して、物事を見ることに努めるということとも聞いています。
ケンカした時「ほんとにキミは間違ってないのかい?」と、阿弥陀さまが耳もとにささやいてくださいます。
その時、私は「あぁ、また正義を主張してしまった」と、手を合わせ「ナモアミダブツ」とお念仏をします。