私たちの取組み

ご法話

子どもへのメッセージ「大丈夫は優しい言葉」
藤江義昭

2021/10/14

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テレビなどで人気の「アンパンマン」では、度々「大丈夫」という言葉が使われます。ひとりぼっちで寂しがっている友だちがいると、「ぼくが一緒にいるよ、大丈夫だよ」と寄り添い、時には、何かに恐れ怖がっている友だちがいると「ぼくが一緒にいるから、怖がらなくていいよ、大丈夫」と励まします。

「大丈夫」この言葉に、私たちは励まされ続け生きてきたのではないでしょうか。言葉もわからなかった赤ちゃんの時、「大丈夫、大丈夫、泣かないで」と優しく包んでくれた人たち。病院が怖くて行きたくない私に「一緒に行ってあげるから大丈夫」と手を引いてくれた人。学校で仲間はずれになりそうな時、「私が、ぼくが仲間だよ、大丈夫」と言ってくれた友だち。振り返ってみると、たくさんの「大丈夫」に支えられてきました。

そして、人だけではなく、私たちの「いのち」に「大丈夫」とはたらいてくださる阿弥陀さまがいらっしゃいます。私たちは、「自分がいなくなったらどうなるのか」と考えると不安で、怖くてたまらないものです。そんな私たちに、阿弥陀さまは「私が一緒、浄土という世界に連れて行くよ、大丈夫、大丈夫」と私を包んでくださいます。

「ナモアミダブツ、ナモアミダブツ」とは、阿弥陀さまが私たちに「大丈夫、大丈夫」とはたらいてくださるお言葉です。阿弥陀さまの「大丈夫」にであった私たちは、阿弥陀さまにありがとうございますとお礼をします。その言葉も「ナモアミダブツ、ナモアミダブツ」です。

いつも、「大丈夫」そして「ナモアミダブツ」に支えられている私でありました。

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