私たちの取組み
ご法話
いつも一緒の阿弥陀さま
少年連盟理事長 護城 孝道
2025/12/11

わたしたちは毎日いろいろな気持ちを抱えながら生きています。友だちと遊んで楽しいときもあれば、勉強や運動がうまくいかず、つらくなったり、悔しくなってしまうときもありますね。また「自分の思い通りにならない」とイライラして、他人を傷つけてしまうこともあるかもしれません。そうした心の弱さや迷いを持っているのが私たちです。
浄土真宗のみ教えでは、そんな私をそのまま、まるごと「大切ないのち」として見てくださる仏さまがいらっしゃいます。そのお方を「阿弥陀さま」といいます。阿弥陀さまは「どんな子も、どんな人も、必ず救うよ。あなたの悩みは私の悩み、あなたのよろこびは私のよろこび、私はいつもあなたと一緒にいるよ」と誓ってくださいました。そして、「いただいた尊いいのちを、一緒に生き抜きましょう」と、いつも願ってくださっています。
たとえば、暗い夜道を歩くとき、あかりがあると安心しますね。逆に、灯りのない真っ暗だったら、怖くて一歩も踏み出せず、歩くこともむずかしいものです。
阿弥陀さまは、わたしたちいつも一緒の阿弥陀さま一人一人を照らしてくださる大きな灯りのような存在です。私たちがどのように人生を歩いても、迷いながら悩みながらであっても、その灯りがあるおかげで一歩を踏み出すことができ、大切ないのちを歩んでいけるのです。
その阿弥陀さまのお心が「なもあみだぶつ」という声となって私たちに届いています。「なもあみだぶつ」と口にすることは、阿弥陀さまのお心をいただき、「いつもわたしと一緒の阿弥陀さま」と、出あっていくことなのです。
明日が明るければ今が明るい。阿弥陀さまと一緒に歩む人生と知らされたからには、今からが明るい。みなさん、さびしいときや、かなしいとき、うれしいとき、たのしいときなど、どのようなときでもこれからは「なもあみだぶつ」とお念仏いたしましょう。阿弥陀さまは「いつも一緒だよ」とわたしをそっと抱きしめ支えてくださっていますよ。
なもあみだぶつ


